中学校3年生(向島秀蓮小中学校は9年生)の入塾時期に関して毎年感じていること、そして入塾時期によっては3年生の授業料等の変更や付帯規則を検討していることをお話しさせていただきます。
当塾では高校進学がゴールではなく、勉強の楽しさを少しずつ感じながら大学進学を目差して一緒に勉強していこうとする生徒を育てています。そのような学習環境から、年度によって違いはありますが、約半数の生徒が高校受験合格後も引き続き通塾してくれています。
高校卒業後は自分のやりたい仕事が決まっており、学力を必要としない専門学校へ行くと決めている生徒に関しては、それはそれで素晴らしいことであるので、高校に入学して退塾することはよいと思います。
また、勉強は嫌いで、ともかくも高校に進学できればよいという生徒も少なからず在籍しています。そんな生徒でも小学校高学年からあるいは中学1年生から通塾してくれて、少しずつでも勉強することの楽しさを分かち合えるのであれば、高校に合格したことで塾を辞めてもよいでしょう。
高校進学後も引き続き通塾する生徒と、高校合格を機に退塾する生徒の入塾時期の傾向を考えてみようと、当塾開設以来のデータを分析してみました。
すると、学力の有無や家庭事情にかかわらず、中学3年生の夏前後から入塾する生徒の大多数は高校合格と同時に塾を辞めていることがわかりました。逆に中学3年生の5月頃までに入塾する生徒の多くは高校に進学しても引き続き通塾してくれています。もちろん、部活が忙しくて通えなくなったとか、美容師や調理師などの専門学校に行くことに決めたりして途中で辞めていく生徒もいますが、大学進学を考える生徒はほぼ全員大学が決まるまで通塾します。
大学進学へのファーストステップとして、まずは高校合格を目指すということになるので、中学3年生には塾長をはじめ経験豊富な講師が担当することが多くなります。もちろん新しく入塾する生徒が受験生であれば、それまでの担当していた受験生ではない生徒を別の講師に変更せざるを得ないことも多々あります。
集合授業形式の塾であれば、どのような時期から入塾されようとも、授業クラスに入るだけなので塾側にとってのデメリットはありません。しかし、1対2の個別指導形式では誰かが入れば誰かが担当講師の変更を強いられるということになります。
アーク個別指導学院は、入塾された生徒に全ての生徒に希望通りの高校・大学に進学できるように講師全員が最大限の努力を払いますが、「ただ高校に合格するためだけのわずか数ヶ月だけしか在籍しない生徒」のために担当者を変更することは、それまで担当していた生徒に対して非常に申し訳ないことになります。
また、いくら高校に進学できさえすればよいとは言っても、あまりに低い学力レベルの生徒を送り出すことは、塾として辛いものがあります。
駆け込みで入塾を希望してくる生徒の多くは、学力が低すぎます。信じ難い話でしょうが、英語であれば、be動詞と一般動詞の区別ができないとか数学であれば分数計算がまともにできない生徒はザラにいます。
これまでにその生徒たちを全員ほぼ希望する高校に合格させてきましたが、塾と講師にとって短期間で合格水準までその学力を引上げなければならないというストレスとプレッシャーは相当なものです。どこでもよいので入れる高校に入れてくれと言うのであれば楽なのですが、アークではあくまで本人の希望する高校に合格させているのです。
とは言うものの、何年間かに数人の生徒は第一志望の高校に入れてあげられないことがあるのも事実です。そんな生徒に限って、「せめて夏前に入塾してくれていれば合格させることができたのに。」と悔しく思うことがあります。
稀に非常に学力の高い生徒が、数学の難しい応用問題だけを教えてほしいなどと言って9月頃に入塾されることがあります。そのような生徒は自分で勉強する習慣があるので、基本的に歓迎はしますが、担当講師の変更という意味では同じことです。
他の1:2の個別指導形式の塾の多くは9月頃からの受験生の受け入れをしていないか、受け入れても単に在籍してもらっているだけの状態となってしまっているのが現状ですが、アークでは「来るものは拒まず。塾生には全員平等に全力で指導する。」の姿勢を貫きます。
生徒や保護者は案外気軽にお考えかもしれませんが、塾側からすると遅い時期からの入塾は負担でしかないのです。
以上のような理由から、受験学年の生徒が7月以降に入塾を希望される場合に限り、下記の例ように授業料等を変更させていただかざるを得ないと考えています。
まだ決定したわけではなく、正式には改めて発表する予定ですが、授業料及び付帯規則は今までの指導方針、指導内容を継続するためにやむなく設定するものであって、どのような理由であれ、本人にやる気さえあって基礎学力が備わっていれば、どんな時期からでも本人の希望する進路を実現する自信がアークにはあります。
もちろん前述の通り、早い時期から入塾していただいて、成長を共有し、少しでも勉強することの楽しさを分かち合えるのが最善であるので、入塾を検討されている生徒・保護者には早期から、遅くとも7月までの入塾をお勧めいたします。
6月中の入塾 1コマ×14500円(税込)(価格表通り)
(一例)
7月以降の入塾 1コマ×15000円(税込) ※複数コマ受講の割引なし
加えて、夏期JSS講習・冬期JSS講習・リスニング講習を必修とする。
8月以降の入塾 1コマ×17000円(税込) ※複数コマ受講の割引なし
加えて、冬期JSS講習・リスニング講習を必修とする。