2020年3月2日から5月31日まで新型コロナウイルス感染症対策として学校が臨時休校になったことによって、多くの生徒は勉強習慣がなくなってしまっています。
学校の授業があったときは、少なくとも授業時間として1日に5時間程度勉強していたはずなのに、 その勉強の機会が3ヶ月も失われてしまいました。その時間はおよそ200時間に上るとも言われています。
休校中に学校から多くの課題が出されたと生徒たちは口々にこぼしていますが、3ヶ月間の日々の授業内容と比べると課題をこなすだけでは全く十分な学習量とは言えません。また、課題を提出することが目的になってしまって、内容の理解がほとんどできていない生徒も多いのが実情です。
更に、6月に授業が再開された後、課題で出された単元は履修したものとして進めていく学校もあるとのことです。学校側にそうせざるを得ない事情があり、私立高校はもとより公立高校でも多くは休校中に映像授業を利用して授業がなされました。
しかし、高校生にとっていくら映像授業を視聴したとはいえ、それだけで理解が進む生徒は多くなく、重要な基礎概念が欠落したまま次のステップへ進む可能性があります。
プリントやテキストによる課題を消化するだけの中学生は尚更です。もともと学力レベルの高い生徒は別として、自学で理解することは難しいと思われます。(さすがに中学校では再開後の授業でその間の内容を復習していくと考えられますが。)
学校では授業数の不足分を補填するために、夏休みを短縮しコマ数を増やすなどの方策が想定されますが、その学年に必要な履修内容の遅れを取り戻すことが目的とされ、生徒の理解度が勘案されるかどうかははなはだ疑問です。
そこで、学校に頼れない様々な課題を克服することに塾の存在価値があるのですが、一口に塾と言っても様々なタイプがあります。大別すると個別指導塾と集団指導塾に分かれ、それぞれに一長一短がありますが、ここでは論点が外れるため記述しません。
個別指導塾では講師1対生徒2の指導体制を取っているものが多く、表面的な授業形態はどの塾もほぼ同様です。ただ、その指導姿勢と内容に大きな差があることに、どれだけの生徒・保護者が気付いておられることでしょうか。
これまで以上に生徒間の学力差が開いてしまっていると思われる現在、同じ学力の遅れを取り戻すにしても、個々の生徒の学力を正確に把握し、その生徒の性格・性向・理解力に応じて懇切丁寧に適切な指導をすることができるのがアークの強みなのです。